あなたは、なぜクラウドファンディングをするのですか?
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資金調達?
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ブランディング?
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マーケティング?
もしこれに即答できなければ、失敗もしくは達成が難しいです。
結論
クラウドファンディングを実行する意味を理解していない。
私自身、約70プロジェクトのお手伝いをさせていただきましたが、思ったような結果が生まれなかった事業者の多くの原因はこれだと考えています。
クラウドファンディングはゴールではなく、スタートです。何を生み出すかは事業者の考え一つで変わります。
今回は高価格帯商品でプロジェクトに挑戦した「坂本商店」さまの事例をもとにしていきます。
クラウドファンディングの現状を知る
まずクラウドファンディングの歴史や現状を知っていますか?
日本におけるクラウドファンディングの始まりは、2011年の東日本大震災をきっかけに、復興支援を目的とした寄付型のクラウドファンディングといわれています。
その後、寄付型以外にも購入型、投資型と様々な形に進化し、2020年には日々多くのプロジェクトが誕生しています。
(Makuakeでは1日に約30ほどのプロジェクトがスタートします)
世の中にクラウドファンディングが認知され、企業と顧客を繋ぐ架け橋となり、有効活用されている素晴らしさもありますが、その反面、増えすぎたプロジェクトにより支援が分散し集まりにくい。結果、達成が難しくなっている気がします。
特に難しい高価格帯
その中でも特に難しいのは、高価格帯でのプロジェクトです。
その理由は、認知の差が原因になります。
しかし、日本には認知の低い企業が数多く存在します。そのような企業は、高価格帯でプロジェクトをしてはいけないと思われるかもしれません。
これは半分正解で、半分間違いであると言えます。
もし、高価格帯でクラウドファンディングをする理由が資金調達であれば賛成しませんが、自社の立ち位置を調べるのであれば賛同します。
認知がないプロジェクトであれば支援金額や支援数が重要ではない。
前提として支援が多いに越したことはありません。しかし現状を知ればそれも難しいことが理解できるかと思います。
では、そんな難しさでもクラウドファンディングを実施する意味をどのように考え挑戦すればいいのか実例をご覧ください。
「ひと目で魅せるこの貫禄。革の黒ダイヤこと「姫路黒桟革」製ボディバッグで風格を纏う」

実施されたプロジェクトは1点85,000円のボディバッグ。使用されいる素材は、姫路黒桟革。タンナー業界であれば有名な希少レザーです。詳細はプロジェクトページをご覧ください。
このプロジェクトの意味は、
「姫路黒桟革」の知名度をより高め、普及させたいと考えていること。
資金調達ではなく、支援があってもなくても受け入れる。今の立ち位置を理解することにより、今後どのようにプロモーションをしていくか見極めたい。
また、一部の業界で有名であっても一歩外へ出れば誰にも知られていない、と感じた経験がプロジェクト挑戦のきっかけになりました。
さらに他の事業者との違いは、成功も失敗も受け入れる。その結果から何をすべきかとスタート前から意識されていることです。
高価格帯であってもこのような活用方法であれば実施する意味が見出されます。
結果から何を生み出すか考えておく
過去に応援金額やサポーターが予想以上に上まり成功した!と喜ばれる企業もありました。しかし多くの企業は終了後その成果を活かせていません。
なぜならクラウドファンディングがゴールとなっており、挑戦した結果の意味を考えていなかったからです。
これから新しい事業としてクラウドファンディングに取り組まれる方が多いと思います。それならば尚更クラウドファンディングはゴールではなく、スタートです。
まとめ
今後プロジェクトを実施される方はクラウドファンディングを実施する意味をしっかり建て付け挑戦してください。
高価格帯を例にしていますが、認知がないプロジェクトであればすべて同じことが言えると考えています。
クラウドファンディングが難しいと考えるのは資金調達=ゴールとなっているからです。しかし重要なのは終了後です。
終了後どのように活かすかは、プロジェクトスタート前から考えることをおすすめいたします。
是非ご参考ください。